スタイリストの階級って必要なのか?

美容室のスタイリストにはそれぞれランクによるネーミングが、用意されています。

Jr.スタイリスト
スタイリスト
トップスタイリスト
サロンディレクター

などなど、各サロンによって名称は異なりますが、大きなサロンや昔ながらのサロンにはよくある事です。

しかし、私はこれらの名称に疑問を感じます…

①スタイリスト格差を広げてしまう

お客様の目線からすると、出来るだけ上手でキャリアのある人にやってほしいという思いがあると思います。
そこにJr.スタイリストなんて名前がついてしまっては避けたくなるのは当然でしょう!

結果、お客様のついているスタイリストにまた指名が偏り、Jr.スタイリストの入客チャンスが減ってしまいます。

サロン側としては、お客様のついているスタイリストに指名を集中させるのではなく、ついていないスタイリストにつけさせていく事が使命だと思います。

②若手スタイリストの言い訳になる

当然の事ながら、スタイリストになって間もない間は技術や、接客に不安を感じている人も少なくないでしょう。

しかしお客様からすれば担当者になったからにはトップもJr.も関係ありません。

1人の美容師としてプロの仕事を望んでいます。
「私はまだJr.スタイリストだから〜」
なんて言い訳は通用しないのです。
となればいちいち名前にJr.をつける必要はないと思います。

③サロン内での競争にはリスクがある

当然、大きなサロンには複数のスタイリストが存在していて同期や先輩後輩の関係性もあります。その中で売り上げやスタイリストランクを競わせる事はある種の相乗効果になる事も当然あると思います。

が…しかし…

必ずしも良い方向に進むとも限りません。

当然競わせるという事は、勝ちと負けが伴ってきます。負けた方がまた勝つために切磋琢磨する!!こらが一番理想的です。
(私はどちらかというとこっちのタイプですが…)

しかし全ての人がこの考えになるとは限りません!!中には負けを劣等感に感じ、辞めてしまう者や、逆に勝つために相手の上げ足をとって自分を高めようとする者も出てくると思います。

前から、私はスタッフや店長にも声を大きくして伝えている事があります。

「敵はスタッフではなくお客様」

これを聞くと  えっ!?  と思う人もいると思います。

私たち美容師の仕事はお客様を満足させる事

満足させられたら

勝ち!!


させられなかったら

負け!!


なのです。

そのためにはチームでお客様の満足を勝ち取る事が大切なのです。
それなのにスタッフ間で争っていては絶対に良い方向には進んでいきません!!

競わせる事のリスクも必ずあるという事を念頭に置いて下さい。

これからの美容界を勝ち抜くためには、スタッフ全員が満足している環境を作らなければ必ず崩壊の道をたどる事を再度伝えていきます!!





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四日市にある美容室、美容学校「ルチア」「ミエ・ヘア・アーチストアカデミー」スタイリスト、美容科教員「野澤 琢眞」のブログ

美容師や美容学生、これから美容師を志そうと思っている人達に美容師としての意見や、美容学校でやるべき事を日々発信しております。 自分にはない生徒たちの感性に日々感銘を受けながら、逆に刺激をもらう事も多くあります。 美容の楽しさ、奥深さは無限大です!! 是非一緒に取り組んで行きましょう。

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